危機管理と転落回避
月次決算の励行(1)
1.月次決算書の目的
月次決算書は作るものではなく、使うものです。それも銀行からお金を借りるためや税務申告用の十二分の一としてではありません。月次決算書は、どこに手を打てば利益が出るか、どうすればお金を残す経営ができるかを理解するための最高の資料です。
遅くとも翌月10日までに作成し、毎月、計画と実績の差をチェックして、その差の意味するものを読み取り、誤りのない方向性を見つけ出します。
多くの社長には勘があります。しかし、せめて月1回は、会社の現状がどうなっているかということを数字でとらえる習慣をつけて下さい。現状をあいまいにとらえると、問題点があいまいになります。
また、数字に弱い社長も多くいます。経理とは、経営を理解することです。経理がわからないということは、経営をわからずに会社経営をしているということです。それではその会社の社員はかわいそうです。数字に強い社長になりましょう。
意思決定に役立てるため、年1回の決算書ではなく、毎月の月次決算書にこだわって下さい。
経営は結果であり、結果はすべて数字に表れるものです。
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