危機管理と転落回避
数値計画の立案(1)
1.中長期計画
経営計画とは、経営方針を実行するための「手段・手順・方策、数値」などを具体化したものです。すべては自社の現状を分析し、把握するところから始まります。特に中長期計画においては、収益やキャッシュフローの改善のために、事業の選択と集中を具体的に示すことも必要です。
すなわち、自社の力(強みと弱み)と市場の魅力度(機会と脅威)を明らかにして、不採算事業(今後なりそうな事業を含む)・キャッシュフローベースで赤字の事業(今後なりそうな事業を含む)からの撤退、採算事業への経営資源の集中や新規事業を検討します。
これはもちろん事業別だけではなく、営業所別・支店別・部門別・商品別・得意先別等でも検討します。
2.単年度計画
計画は予想ではありません。計画とは、立てた瞬間に何を変えるか、今までと同じ行動では決してできないことをいいます。来期の売上はこのぐらいはいくだろう、ではありません。自社が生き残るためには、いくらの利益が必要なのか、その利益を獲得するために、いくらの経費をかけて、いくら売上げなければならないのか、を計画するものです。
従来は倒産のない価格の生産者優先社会でした。
「原価・経費 利益=売上」
現在は市場が求める価格・品質の消費者優先社会です。
「売上-利益=原価・経費」
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