メッセージ
はじめに(6) 何時に出社して、何時に退社していますか?
どなたに教えていただいたか忘れてしまったのですが、心がけて実践していることがあります。
それは、「布団の寝起きと同じ経営」です。布団の寝起きは頭から起きて、寝るときは頭が最後です。それと同じようにトップが朝一番に来て、帰る時は社員を早く帰らせる。年末も社員より1日長く仕事をし、年始も社員より1日早く仕事を始めます。それにより、本来の仕事初めがスムーズに始められます。
知り合いの経営者でこれを聞いて朝一番に行ったら、その翌日は社員さんが負けじと早く来ていて、なかなか実践できないという方もいらっしゃいましたが。
会社にいなくても、起きている間中仕事のことを考えているという経営者の方もいらっしゃるでしょう。また自らが営業の最前線に立ち、会社にはほとんど立ち寄らないという経営者の方もいらっしゃるでしょう。そういう会社を除けば、この考えは社員教育という点からも即効性はありませんが、有効だと思います。イエローハットの鍵山秀三郎さんは著書の中で、「『いや、大変だろうなあ』『気の毒だ』と同情されるぐらいのことをしないと人はいうことを聞いてくれない」と書いています。
「率先垂範」、言い古された言葉ですが、創業のころは当然のごとくやっていたのではないでしょうか。それがいつのまにかしなくなってしまう。大企業は別にして、中小・零細企業は良くも悪くも経営者次第のところがあります。
経営者は社員さんを見ているようで、実は社員さんの方が経営者をよく見ているものです。
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