危機管理と転落回避
転落回避とは(2)
2.転落回避をどうするか
企業の生々流転図は、おおむね以下のようです。
創業期 → 発展期 → 成熟期 → 衰退期 → 倒産・廃業
↑ ↓
再生期
企業は生きています。企業は社長の選択で何度も生まれ変わることができます。衰退期に至らずに再生期を経て再び発展期へ転換することも可能です。 ただし、企業経営の難しさはこのパターンの切り換え時にあります。
転落への兆候が現れても、日頃の忙しさの中で社長は見逃してしまったり、わかっていても「いずれよくなるだろう」と自分の都合のよい方に考え、何の手も打たなかったりします。決断しないことにより状況はますます悪くなっていきます。再生期へ移行できるかどうかは、時間との勝負です。できるだけ早いうちに決断することが絶対条件です。また、かなりの摩擦や痛みを伴うため、社長の不退転の決意が必要です。
具体的には、平時に作成した数値計画の見直しや経営方針の変更を早めに決断します。そして、自社の努力で利益が上がるよう収益の改善を、自社の努力に金融機関の協力を得て運転資金が回るよう資金繰りの改善を行います。
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